トレード日誌の書き方|記録する項目・テンプレート・振り返り方をわかりやすく解説

「トレード日誌って何を書けばいいの?」「毎日の損益だけ記録すればいい?」「続けると何がわかるの?」
トレード日誌とは、自分がどんな理由で取引し、その結果をどう考えたのかを残しておく記録 です。勝った・負けたという結果だけではなく、次のところまで残しておくことで、自分の取引をあとから振り返りやすくなります。
なぜ入った? → なぜ決済した? → ルールは守れた? → 次は何を変える?
難しい文章を書く必要はありません。毎日5分ほどでも、同じ項目を続けて記録することから始められます。この記事では、トレード日誌の目的・書く項目・すぐ使えるテンプレート・NG例・振り返り方まで順番に解説します。
30秒でわかるトレード日誌
トレード日誌とは、取引した内容と、そのとき自分が考えていたことを記録するものです。最低限、何を取引したか/なぜエントリーしたか/なぜ決済したか/結果はどうだったか/ルールを守れたか/次に直したいこと を残しておくと、あとから振り返りやすくなります。
一番大切なのは 「勝ち負け」だけを書かないこと です。「今日 +10,000円」だけでは なぜ勝ったのか がわからず、「今日 −10,000円」だけでは 何を直せばいいのか がわかりません。結果よりも、その結果になるまでの自分の判断を残します。
トレード日誌とは?
トレード日誌は、自分の取引をあとから見直すための記録です。学校でテストを受けたあと、「何点だった?」だけを見るのではなく、「どこを間違えた?」まで確認すると次の勉強に役立ちます。トレードも考え方は似ています。
取引する → 結果が出る → 何が良かったか確認 → 何を直せるか考える → 次の取引で試す
なぜトレード日誌を書くの?
一番の目的は、自分の取引を「なんとなく」ではなく、あとから確認できるようにすること です。取引中は「ここは上がりそう」「早く損切りした方がいいかも」などいろいろ考えますが、数日たつと忘れてしまいます。日誌を残しておけば、その判断をあとから確認できます。
自分のクセが見つかる
「毎回この時間帯で失敗」「負けた直後にすぐ次の取引」など、記憶だけでは気づきにくいクセが、記録が並ぶと見つけやすくなります。
ルールを守れたか確認
勝った取引=良い取引とは限りません。放置して偶然戻った勝ちは、次も同じとは限らない。「いくら勝った?」だけでなく「ルールどおりだった?」も確認します。
負けからも学びやすい
ルールどおりでも損失になることはあります。「負け=全部間違い」とは限りません。日誌があれば、結果と行動を分けて考えやすくなります。
トレード日誌には何を書く?
最初は10項目ほどあれば十分です。すべてを長い文章で書く必要はありません。次の項目を基本にすると振り返りやすくなります。
項目
書く内容
日付
いつ取引したか
銘柄
USD/JPY、XAUUSD など
売買
買い・売り
エントリー時間
何時に入ったか
決済時間
何時に終わったか
エントリー理由
なぜ取引したか
決済理由
なぜ利益確定・損切りしたか
結果
利益・損失など
ルール
自分のルールを守れたか
次回
次に直したいこと
特に残しておきたい3つ
全部書くのが大変なら、まずは次の3つでも構いません。
①
なぜ入った?
②
ルールを守れた?
③
次はどうする?
この3つがあるだけでも、「勝った・負けた」だけの記録より振り返りやすくなります。
すぐ使えるトレード日誌テンプレート
毎回同じ形で書くと、あとで比べやすくなります。そのままコピーして使える形にすると、次のようになります。
基本テンプレート
日付2026年○月○日
銘柄USD/JPY
方向買い / 売り
エントリー時間○時○分
決済時間○時○分
エントリーした理由なぜこの場面で取引しようと思ったか
決済した理由利益確定・損切り・ルールによる決済など
取引結果利益 / 損失
ルールは守れた?はい / いいえ
良かったところ今回うまくできたこと
改善したいところ次回直したいこと
次の取引で意識すること一つだけ書く
実際のトレード日誌の記入例
文章だけだとわかりにくいので、簡単な例を見てみましょう。
記入例
日付2026年8月27日
銘柄USD/JPY
方向買い
エントリー時間10:15
決済時間11:05
エントリーした理由事前に見ていた価格まで下がったあと、反発を確認したため
決済した理由最初に決めていた利益確定ラインに到達したため
結果利益
ルールは守れた?はい
良かったところエントリーを急がず、反発を確認してから取引できた
改善したいところ経済指標の時間確認が遅かった
次回意識すること取引前に経済指標の時間を確認する
この例でも、ひとつひとつの文章は短いですよね。トレード日誌は作文ではありません。 あとで自分が読んで意味がわかれば十分です。
チャート画像も残した方がいい?
可能であれば、取引したときのチャート画像も残しておくと振り返りやすくなります。文章で「高値を抜けて戻ったので売った」と書くだけより、その場面のチャート画像があれば「どの高値?」「どこで入った?」がすぐにわかります。画像に エントリー位置/損切り位置/利確位置/見ていた高値・安値/気になった場所 を書き込んでおく方法もあります。
チャート + なぜ取引したか + 結果 + 振り返り
トレード日誌のNG例
日誌は細かければ良いわけではありません。続けやすく、あとから役立つ形 にすることが大切です。
NG①「勝った・負けた」だけを書く
「今日は3勝2敗だった」だけでは、なぜ勝った?なぜ負けた?ルールは守った?がわかりません。
改善:「負けた2回のうち1回はエントリーを急いだ」まで書けば、次に意識することが見えます。
NG②損益だけで良い・悪いを決める
利益でもルールを破っていれば見直しが必要。損失でもルールどおりなら、必ずしも悪い取引とは限りません。
改善:「計画はあった? → ルールは守った? → その結果どうなった?」の順で振り返る。
NG③感情だけを書く
「怖かった」「焦った」も大切ですが、それだけでは次に何を変えるか決めにくくなります。
改善:「焦った → なぜ?直前で負けたから → 次は?負けたあとは10分休む」まで書く。
NG④続かないほど細かく書く
最初から30項目も作ると「今日は面倒だからいいや」となりがち。1日だけ完璧より、続けられる形が大切です。
改善:最初は「理由+ルール+改善点」くらいでも十分。
NG⑤後から都合よく理由を作る
取引後なら「ここがサポートだった」と理由をつけるのは簡単です。
改善:取引前やエントリー直後に理由をメモしておくと、当時の判断を残せます。
トレード日誌を改善につなげる方法
日誌は「書くこと」より 「見返すこと」 で価値が出ます。おすすめは、毎日の簡単な記録 と 週に1回の振り返り を分けることです。
毎日見ること(数分)
- ① ルールを守れた?(はい/いいえ)
- ② 良かったところは?(1つ)
- ③ 明日直すところは?(1つ)
週に1回まとめて見返す
- 同じミスを何回した?/どの時間帯が多い?
- どの銘柄をよく取引している?
- 勝ち・負けに共通点はある?
- ルール違反や感情的な取引は何回あった?
例
1週間で10回取引 → 3回「エントリーが早かった」 → 次週は「確認してから入る」を意識
一度に全部直そうとしない ことも大切です。今週は「損切り位置を取引前に決める」だけ、次の週は「エントリーを急がない」だけ、というように一つずつ確認します。
毎日5分でトレード日誌を続ける方法
トレード日誌は、長く書くより 続けられる仕組み を作る方が大切です。おすすめは、書く内容を毎回固定することです。
1分今日の取引結果を書く
1分なぜエントリーしたかを書く
1分ルールを守れたか確認する
1分良かったところを書く
1分次回直すことを1つ書く
続けるコツは、「完璧に書く」ではなく「空白の日をできるだけ減らす」 くらいの感覚です。
トレード日誌に使いやすいツール
「これを使わなければいけない」という決まりはありません。自分が一番続けやすいものを選びます。
紙のノート
手で書く方が覚えやすい/自由に図を書きたい人に。すぐ書けるのが利点。検索や集計は少し大変。
スプレッドシート
取引回数が多い/数字をまとめたい人に。日付・銘柄・損益・ルール違反を同じ列で管理でき、比較しやすい。
メモ・ノートアプリ
スマホで記録したい/チャート画像も残したい人に。取引直後に簡単なメモを残しやすい。
トレード管理ツール
取引履歴の集計やチャート保存に対応した専用ツール。機能の多さより「実際に続けられるもの」を選ぶのがコツ。
Fundora Learningのメモ機能を活用する
Fundora Learningでは、学習内容とあわせて メモを残せる機能 を利用できます。たとえばLearningでリスク管理を学んだあと、「今日の取引ではここができなかった」「次回はこのルールを意識する」とメモしておけば、学んだことと実際の振り返りを一つの場所でつなげる ことができます。
Learningで学ぶ → デモ環境で試す → 気づきをメモする → あとで見返す → 次の取引で改善する
すべてを細かく記録する必要はありません。その日の気づきや、次回意識したいことを残すところから始められます。
トレード日誌は利益を増やすためのもの?
トレード日誌を書いたからといって、利益が出ることが保証されるわけではありません。日誌の役割は、自分が何をしているのかを見えるようにすること です。「勝ったときだけ大きなロットだった」「損切りを動かした取引が多い」といった傾向が見つかれば、行動を見直す材料になります。
✕ 目的ではない
未来を当てる
✓ 日誌の目的
自分の過去の判断から学ぶ
よくある質問
Q.トレード日誌とは何ですか?
A.取引内容・判断理由・結果・振り返りなどを記録するものです。損益だけでなく「なぜ取引したか」「ルールを守れたか」「次に何を直すか」まで残すと振り返りやすくなります。
Q.トレード日誌には何を書けばいいですか?
A.最低限、日付・銘柄・売買方向・エントリー理由・決済理由・結果・ルールを守れたか・改善点を記録するとわかりやすいです。最初から細かく書きすぎる必要はありません。
Q.おすすめのテンプレートは?
A.「なぜ入った?」「なぜ出た?」「ルールは守れた?」「次は何を直す?」の4つを基本にすると始めやすいです。慣れたら時間・銘柄・損益・チャート画像などを追加します。
Q.毎日書いた方がいいですか?
A.取引をした日は、短くても記録を残しておくと振り返りやすくなります。毎回長文を書く必要はなく、5分程度で書ける形でも構いません。
Q.勝った取引も振り返る必要がありますか?
A.はい。ルールどおりに取引できたのか、偶然利益になったのかを分けて確認することが大切です。
Q.負けた取引だけ記録すればいいですか?
A.勝ち・負けの両方を記録した方が、取引全体を比較しやすくなります。うまくできた行動にも共通点が見つかる場合があります。
Q.感情も書いた方がいいですか?
A.はい。焦り・不安・自信過剰なども役立ちます。ただし「焦った」で終わらず、「なぜ焦ったか」「次はどうするか」まで書くと改善につなげやすくなります。
Q.紙とアプリのどちらがいいですか?
A.どちらでも問題ありません。一番大切なのは続けられること。手書きが好きならノート、集計したいならスプレッドシート、画像を残したいならメモアプリなど、自分に合った方法を選びましょう。
Q.Fundora Learningでトレード日誌をつけられますか?
A.Fundora Learningのメモ機能を使って、学習内容や取引の振り返りを記録できます。学んだ内容と、その日の気づきや改善点を同じ場所に残したい場合にも活用できます。
まとめ
トレード日誌は、勝ち負けを記録するだけのものではありません。一番大切なのは、自分が何を考えて取引したのか を残すことです。基本の流れはシンプルです。
取引する → 理由を記録する → 結果を確認する → ルールを振り返る → 改善点を1つ決める → 次の取引で試す
最初から完璧な日誌を作る必要はありません。まずは 「なぜ入った?」「ルールは守れた?」「次は何を直す?」 の3つだけでも十分です。続けて記録していくと、一回の勝ち負けだけでは見えなかった、自分の取引のクセや傾向を確認しやすくなります。
トレード日誌は、未来の相場を教えてくれるものではありません。過去の自分の判断を、次の判断に役立てるための道具 です。